VINTAGE SOUVENIR JACKET MUSEUM – “LIGHTNING & POLAR BEAR”

TEXT: テーラー東洋 企画総括・スカジャン研究家 松山達朗 (TATSURO MATSUYAMA)

ヴィンテージスカジャンミュージアム – 「ライトニング&ポーラーベア」

 

Mid 1950’s – Late 1950’s Vintage souvenir Jacket
“LIGHTNING & POLAR BEAR” × “EAGLE”

 

アラスカの米軍基地から製作依頼を受け、日本で製作されたのちアラスカのPX(米軍基地内の売店)で販売された1950年代中期から後期の作品。このジャケットは生産数も少なく、デザイン性にも優れており、ヴィンテージの中でも非常に高い評価を得ている。背中にはブロック体で立体的に記されたALASKAの文字や、二本足で立ち稲妻と共に敵を威嚇する白熊の描写が実にユニークである。またアラスカが未開拓で広大な自然に溢れていることを意味するAMERICA’S LAST FRONTIERの文字も記されている。別珍素材のスカジャンには、袖の切り替えのラインの代わりに刺繍が施されているものが多く見受けられる。この作品はアラスカの雪原を駆ける犬ぞりの姿が、あろうことか正面から描かれており、このような不思議な魅力を持つジャケットは、他にはない唯一無二の存在である。

 

リバーシブル面も同じく別珍素材を使用している。両面が別珍素材であるのは、確認できるものでアラスカモチーフのスーベニアジャケットのみである。背中に描かれるのは流氷の上を力強く羽ばたき、獲物を探すがごとく首をひねる鷲の絵柄。鷲が国鳥である米兵にとって、極寒の地アラスカで力強く生きる鷲は、当時の米兵から愛されていた絵柄であった。

 

FRONT

 

BACK

 



REVERSIBLE
 

 

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